〜心とからだの不調 ぴり辛アドバイス〜
安治郎さん、そこを何とか！ 〔 冷え厳禁、冬に備えよ！ その3 〕
編集 先生こんにちは。あ、時代劇ですね（＝ＴＶ）。
安治郎 はい、ごめんください。
編集 いよいよ寒くなってきました。
安治郎 冬に向かっていきますな。
編集 先生、苦手な季節はありますか？
安治郎 ズズー
（茶を飲む安治郎先生）
安治郎 ・・・
して越後屋。
編集 ？
安治郎 そちの望みを言うてみ。
編集 御奉行様もお人が悪うございます、
フフ、フッフッフッフ。
安治郎 なあに、そちの悪知恵には及ばんわ、
ハッハッハハ。
編集 フッフッフッフ。
安治郎 ワッハッハッハッ、ん？
編集 （効果音→）♪テレテー、
テレッテテテテテテ、テレテー！
安治郎 なにやつ！ 曲者じゃ、出合え、
出合えぇぇぇ！
（必殺仕事人の再放送に感化される
安治郎と編集担当者であった）
編集 消しましょうか、テレビ。プツン。
安治郎、編集 ズズズー
編集 先生は苦手な季節ってあるんですか？
安治郎 そうですねぇ。私はですねぇ。
冬ですかねぇ。あんまり肉がないので
ねぇ、さぶいですねぇ。
編集 ああ、ではこれから大変ですね。
安治郎 うちはこたつ禁止なんですね。
編集 あらら。
安治郎 寝てしまうから。
編集 おやま。
安治郎 寒い夜は暖かくして過ごすのがよい。
編集 先生。
過ごしやすくなった初秋あたりから、
夜はよく寝られるようになった気がします。
安治郎 夏の睡眠不足を取り返している、か。
編集 夏は暑くて寝苦しいというのはわかるん
ですが。
季節によって睡眠の質にも変化がある
ような気がして。不思議です。
安治郎 「五行陰陽」にはこういう基本的な考え方が
ありますね。人の心身には、昼間に活動的な
「陽」の気が満ち、日暮れとともに弱まり、
その代わり相反する「陰」の気が優位になる。
おとなしく静まるというかな。体温がちょっと
下がって、眠くなるのです。
編集 ほう。
安治郎 夏は、活動的な「陽」の気、「陽気」が
過剰傾向になるのです。
編集 するってーと、秋は…
安治郎 「陰気」が徐々に優位になります。
そして冬には「陰気」が過剰、「陽気」が
弱まるのです。
編集 人間は冬におとなしくなっちゃう、と。
安治郎 そうです。
編集 先生、そう考えると人も季節の巡りや自然の中で
生きる動物なんだなあって思います。
安治郎 あ？
編集 いや、別になんでもありません。（照）ズズズー
安治郎 ズズズー
編集 本来、冬には体の活動が鈍るのですね。
安治郎 うむ。だし、わしは前々から「１億総冬眠制度」の
導入が望ましいと考えておる。
編集 冬眠！
安治郎 熊じゃないんだから、ずーーっと寝ましょうと
言ってるわけじゃないんだがね。
編集 そりゃそうですよね。
安治郎 冬は仕事はしない。
ライフラインや除雪など、暮らしに関わるような
ね。そういうどうしてもなくてはならない仕事は
当番制ということにして、あとはみんな休んでしまう。
編集 おお！ ムーミン谷みたい。夢ありますね。
安治郎 クーリン梅とは新しい中華食堂か？
編集 違います、ムーミンです、ムーミン谷です。
フィンランドの妖精です。
安治郎 冬は仕事をしない。春と秋に一生懸命働く。
編集 特に私たち雪国の人間には無理がなくて、
合理的でもあるし、冬眠制度はいいかもしれませんね。
安治郎 うむ。
編集 そうなったら海外旅行にでも行きたいなあ。
安治郎 雪掘りぐらいしれ、家潰れるぞ。
編集 …
今冬も大雪だって言われてますね。
安治郎 うむ。
編集 あーあ。
安治郎、編集 やーだやだ！
[3回]
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